【書評】アウトプット大全&インプット大全|効率的学び〜結果に

書評

今回紹介するのは樺沢紫苑さん著の
アウトプット大全インプット大全です。


2020年現在、書店のおすすめ本コーナーに置いてあることも多いこの2冊

ブロガーとして活動している筆者にはもちろんドンピシャな内容なのですが
ビジネスマン、勉強を効率化したい受験生、これから知識を増やしたい!
と思っている方にも是非読んでいただきたい本です。

※念の為記載しておきますが
インプット=読書・勉強・映画鑑賞など、脳の中に情報を入れること
アウトプット=話す・書く・行動するなど、情報を外に出すこと
となります。

はじめに

まずこの記事のタイトル&目次を見て違和感を感じた人も多いのではないでしょうか。

インプットしてからアウトプットじゃないの・・・?


この2冊の本ですが、共に最大のポイントは

インプットだけしていても意味がない。
アウトプットを前提にインプットをする。

これです。



突然ですが、“ここ1週間の間に得た情報”をできる限り思い出してみてください。

いかがでしょう。
ほとんど出てこないのではないでしょうか。

つまり私たちが日頃スマホでネットサーフィンをしたり
Twitterで何気なく最近のニュースをチェックしたり
そういった情報収集と思っていることでさえ、ほぼ知識・知恵として昇華されていない。
ということです。

ショックですよね・・・

本書は
「読書・勉強・情報収集」といった
インプットの最大効率化から
インプットしたものを「話す・書く・動く」

いわゆるアウトプットの実践方法
心理学や脳科学に基づいてとても具体的に記されています。

この本の著者である樺沢紫苑さんですが
〇〇プットの神様みたいな人で

  • メルマガ毎日発行 13年
  • Facebook毎日更新 8年
  • YouTube毎日更新 5年
  • 毎日3時間以上の執筆 11年
  • 年2~3冊の出版 10年連続
  • セミナー毎月2回以上開催 9年連続

これ以外にも

  • 基本、18時以降は働かない
  • 月10本以上の映画鑑賞
  • 月20冊以上の読書
  • 週4~5回のジム通い
  • 月10回以上の飲み会
  • 年30日以上の海外旅行

普通の人の3倍以上は遊んでいるとも仰っている。
もはや遊びすらもインプットやアウトプットとして捉えていそうですね。

ここまでくると、時間配分どうなってんの?って感じですけど

人生はアウトプットで変わると断言しています。

 

早速本の中身をざっくり紹介していきしょう。

アウトプット大全

このアウトプット大全では

  1. アウトプットの基本的な法則
  2. 科学的に裏付けられた、伝わる話し方
  3. 結果を出すための行動法則
  4. アウトプットのトレーニング方法

主に上記の内容が学べます。
いかがでしょう
23なんか特にビジネスマンにも必須のスキルだと思いませんか?

最後に具体的なアウトプット力を高めるトレーニング方法も紹介しているので、すぐ実践に移せるようにもなっています。

本サイトでは特に重要だと思った部分を厳選&まとめてご紹介していきます。

アウトプットでしか成長しない

  1. 月に10冊の本を読んで1冊もアウトプットしない人
  2. 月に3冊読んで3冊アウトプットする人

どちらが成長するかというと、圧倒的に後者です。

アウトプットをしない限り、知識として定着しない。

これは脳科学的に証明されているそうで。

人間の得た情報はまず短期記憶を司る“海馬”という部分に仮保存され
よく使う“重要な情報”と判断されれば”側頭葉”に情報を移動させる。

自己満足で終わらせず、自己成長したければ
重要な情報であると脳に認識させる作業=アウトプットをしろ!
ということですね。

アウトプットの頻度

そして本書では記憶を定着させるまでの
具体的なアウトプット頻度も述べてくれています。

それが
2週間に3回以上のアウトプット

とにかく、記憶に定着する情報というのは
“何度も使われる情報”
:自分が“重要であると思う”情報
ということを理解しましょう。

インプット:アウトプットの黄金比

とにかくアウトプットをしろ!
と言ってもインプットがなければもちろん何も出てきませんよね。

本書ではコロンビア大学の心理学者が実際に行った実験をもとに
インプット:アウトプットの黄金比があると述べています。


それがこちらです。

意外だと思った方が多いのではないでしょうか。
大半の人はインプットとアウトプットの比率が逆になっているそうです。

インプット過剰/アウトプット不足により
「勉強しているのに成長を感じない」という現象が起きる。

ポイントは
アウトプットにインプットの倍以上の時間を使う。

アウトプット力を高めるトレーニング法

・アウトプットで知識が定着する
・アウトプットの頻度は2週間に3回以上
・インプット:アウトプットの黄金比は3:7

上記3点について、ある程度ご理解いただけたかと思いますが

アウトプット初心者
アウトプット初心者

アウトプットって具体的に何をすればいいの・・・?


こうなりますよね。
この本の最後にアウトプット力を高める7つのトレーニング方法も紹介していますが

7つを大きく二つに分けてご紹介します。

自分だけの記録用として書き出す

これが一番簡単かつ今すぐ始められるアウトプット法です。

この本の中では
・日記を書く
・健康の記録(体重など)について書く
・読書感想文を書く

このようなアウトプットトレーニングが記載されていますが
要は自分さえ理解できればいいので
人に見られることを全く気にせずにありのままを書くことができます。

例えば本を読んでいて
「ここは知らなかった」
「そんな考え方もあるんだ」
「これは使えるかも」と思った部分があれば
本の中に直接書き込んだり、スマホのメモ帳に記録したり

こうすることで“読書”というインプット作業が一瞬でアウトプットに変わります。

この方法は誰でも気軽にスピーディーに行えるので
“習慣化しやすい”というのも大きなメリットですね。

2,情報発信をする

本サイトのようなブログはもちろん、SNSもアウトプットの場ですね。

みんながYouTube・ブログをやれとまでは言いませんが
TwitterやFacebookへ本・映画の感想などを投稿してみましょう。

先ほどの自分用の記録より難易度が上がりますが、情報発信最大のメリットは
フィードバックが得られるということ。

つまり自分の感想にいいね・コメント・引用リツイートをしてくれたり
フォロワーからの意見をもらえるということです。

時には批判的なコメントも来ますが
他人の解釈の仕方や自分では気づけなかったことを知れたりと
一層知識を深められるのでめちゃくちゃおすすめです。

さらにアウトプット前提でインプットすることで
「内容をしっかり吸収するぞ」といった良い緊張感も相まり
インプットの質が格段に上がります。


アウトプットの重要性・トレーニング方法について学べたら
今度はインプットをどのように行えばいいのか

この本を読み終えた方は頭が完全にアウトプット脳になっているはずですが
その状態でインプット大全に移りましょう。

インプット大全

この本についても一番大事なのは、とにかく

アウトプットを前提にインプットをする。

正直これだけ意識すれば圧倒的にインプットの質が上がるんですが

それ以外にも

  1. インプットをするための基本的な法則
  2. 脳科学に基づいた記憶に残る本の読み方
  3. すべてを自己成長に繋げれるインプット法
  4. インターネットでの効率的な情報収集法

様々なインプット方法や注意点が網羅されています。


数ある中でも3つ、特に重要だと感じたものをご紹介します。

まずは量より質

すでにアウトプット大全でも述べていますが

たくさん読めば成長できるは間違い

多読・速読を勧める著書が最近多くなってきていますが
それは深読(議論できる水準で深く読む)を身につけた人が実践できるスキル。
と著者は言います。

そこで

  • 内容の濃い本を見つける
  • 意欲があるうちにインプットする

この二つを意識してみましょう。

内容の濃い本を見つける

内容の濃い本とは
“読書家や専門家が推薦しているような本”と本書では記載されていますが
他にも「”読みたい分野” 本」とかをGoogle検索すれば
その分野のベストセラーとされているものは大概出てきます。

どんな本でも30分から数時間以上の時間を使うわけですから
最初の方に読むのは、その分野のベストセラーとされている本から読むのが効率がいいです。

意欲があるうちにインプットする

少し思い出して欲しいのですが

・国語の授業で読んだ話の内容
・同じ時期に読んでいた面白い漫画の内容

漫画の方が圧倒的にストーリーなど、内容を覚えていると思います。

 

これも脳科学にて証明されているのだそう。

人は感情が動くとき、脳内物質の効果で記憶を増強する効果がある。
本以外にも、ホラー映画・結婚式なども記憶として定着しやすい。


これと同じで、見たい!読みたい!
という欲求も感情が動いている証拠です。

この性質を利用し
“読みたいと思った時に読む”
“見たいと思った時に見る”
これがインプットの質を上げる基本法則の一つです。

情報と知識をバランスよく得る

現代はスマホ社会となり
日常的に情報に触れる機会が多くなっていますよね。


スマホや新聞から得られるもの=情報
本や人から得られるもの=知識
本書ではこのように定義づけしており

情報:知識 = 3:7より
知識比率を多くしましょうと述べています。

 

これはスマホや新聞から得た“情報”は新しいものであれば情報価値が高いが、陳腐化しやすく
本や人から得られた“知識”は比較的劣化しにくいというのが理由です。

そして得た知識をもとに行動していけば、自分自身の“知恵”となります。

情報工学における“DIKWモデル”という図を見てみましょう。

下から上に昇華させていくイメージ

DIKWモデルについては下記のプロコアラ様のサイトにて詳しく解説されています。

以下、本書からそのまま引用してお伝えします。

読書によって「知識」を増やし
アウトプットによって「知恵」を増やす。

 

3点読みのススメ

賛成派・反対派・中立
それぞれの意見から学びを得るのが大事だということですね。

特に人によって価値観が全く違う、宗教・政治などは
著者・出版社によって意見が極端に分かれます。

他にも起業に関する賛成反対
ダイエット本などであれば糖質制限の賛成反対など

その問題に対する”良い点・悪い点”を明確に判断するためにも
まずは先入観を捨て、この3点読みを心がけましょう。

まとめ

アウトプット大全・インプット大全
いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した内容以外に
○○ニューロンとか、Googleの超便利機能とか
正直、ここで全部書いてしまいたいくらい気づきが多かったです。(本買う意味なくなる)

 

著者の樺沢さんは精神科医(お医者さん)のため
学術論文や具体的な数値を示し、図解も多めで非常に読みやすい。

たとえ年間で何十冊の本を読んでも
知識として定着しなければ全く意味がないので
早速このような形でアウトプットさせていただきました。

あなたもこの本を読んで
質の高いインプット & 自己成長に繋がるアウトプット をしていきましょう。

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